【その行為ブラッドハラスメントかも】血液型による性格診断は根拠ゼロ

血液型による性格診断は根拠ゼロ
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「A型は几帳面」「B型はきまぐれ」「O型は大ざっぱ」「AB型は個性的」など、血液型で性格診断をし「当たってる!」と盛り上がったことがある人は多いだろう。


まるで各血液型に固有の性格やキャラクターが存在するかのようだが、実は血液型による性格診断にまったくなんの根拠もないことをご存知だろうか?

血液型と性格の関係は科学的根拠なし

多くの研究者は「確実な証拠となるデータがない」とし、その関連性を認めていない。


心理学的にも2014年に実施された日本とアメリカにおける1万人以上の社会調査データから「性格と血液型にはまったく因果関係がない」と証明されている。


そもそも血液型で性格を分類しているのは世界で見ても日本と韓国ぐらいで、欧米では何の興味ももたれていないのが実情だ。

日本で血液型による性格診断がブームに

日本で血液型による性格診断や、その相性分析がブームとなったのは、実は1980年代からで、「テレビ・レコード・CM・書籍」などで血液型に関連した作品が次々と発表され、一気に世の中に広まったことが始まりだ。


たとえば、捏造が話題となったフジテレビ系のTV番組「発掘!あるある大辞典」では、2004年2月からの1年間だけで、約70本も血液型の性格に関する番組がオンエアされていたことから、いかに世間の関心が高かったことがよく分かる。

血液型の性格診断が社会問題に!?

2022年でも広く浸透する血液型による性格の分類は、社会問題にまで発展しており、血液型の偏見により学校や職場などでイジメや不当な差別が起きているのだ。


近年、このような血液型で人の性格を判断し、相手を不快や不安な状態にさせる言動は「ブラッドハラスメント」と呼ばれ、採用試験の応募用紙に血液型の記入を設けた企業が労働局から指導を受けている事例もある。


血液型の性格診断は盛り上がりやすい話題だが、「〇〇型とは付き合わないほうがいい」「やっぱり血液型が〇〇だから性格が悪い」などの考え方や発言をしてしまうと、気づかないうちに人を傷つけている場合があることをお忘れなく。

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