「トシを取ると時間が経つのが早くなる」という会話を聞いたことがる人は多いだろう。
確かに子供の頃に比べたら、1年経つのがあっという間に感じることがあり、人生の半分は19歳で終わっていると言われる論理的な裏付けもある。
19歳が人生の折返しになる理由
フランスの哲学者、ポール・ジャネが発案したジャネーの法則によると、生涯のある時期における時間的長さが年齢の逆算に比例すると言う。
たとえば1歳のときの1年間を基準とすると、2歳のときの1年間は、2倍早く感じる。
5歳になると5倍早く感じ、10歳になると10倍になる。
そう言われて見れば、小学校の頃は時間が経つのがゆっくりで、学校が終わって昼過ぎに家に帰って、外で遊んでも、まだ夕方だった記憶があるだろう。
それがだんだん時間が経つのが早くなり、大人になると1日はあっという間でまったく時間が足りない。
そして、30歳、40歳と時間の経つ早さはどんどん速まって行き、あっという間に80歳になって人生終わりだ。
このように、ジャネーの法則は「生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)」ということ。生きてきた年数によって1年の相対的な長さがどんどん小さくなることで時間が早く感じるのだ。
もう、折返している人が多いはず
これまでの生涯と比較することで、同じ時間でも人は心理的に短く感じてしまうのだ。そして、ジャネーの法則の考えでいくと、19歳ですでに人生の半ばを生きたことになるらしい。
人生これからだと思っていた人はもう折返し地点にいることを認識したほうがよい。