1ミリのタバコも10ミリのタバコも健康被害に大差なし

1ミリのタバコも10ミリのタバコも健康被害に大差なし
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禁煙できない喫煙者は少しでも軽いタバコを吸おうとする。タールやニコチンが低ければそれだけ身体の影響も少ないだろうと考えるからだ。


たとえば、今まで10ミリだったのを1ミリの銘柄に変えたら害も10分の1に減るのではないかと。しかし、それは大きな誤解。

軽いタバコに変えても健康へのメリットはない

軽いタバコに変えたところで健康へのメリットはない。これはタバコ会社が自ら認めている。


実際に原料となるタバコの葉はどれも同じで、1本に含まれるニコチン量はどのタイプも6〜7ミリ。そのうちの1〜3ミリが体内に吸収されるのだ。


では、軽いタバコと重いタバコは何が異なるのか。ずばりフィルターの違いである。

軽くなるほどフィルターの穴が増える

軽くなるほどフィルターに空いている穴の数が増していく。結果、吸い込む力を強くしないと吸いにくくなるのだが、実際に喫煙する際は唇や指でフィルターの穴がふさがれるうえ、もっと強く吸う人のほうが多い。


ヘビースモーカーになればなるほど根本まで深く吸ったり、肺に長くためたりする「代償性喫煙行動」を起こす。


結果、重いタバコよりニコチンやタールの摂取量が増えてしまう可能性もある。

「代償性喫煙行動とは?」
喫煙者は自分が必要とするニコチン量を得られるよう喫煙本数や回数を増やしたり、煙をより深く吸い込むなどで無意識のうちにたばこの吸い方を調節してしまうことがあります。これを代償性喫煙行動といいます。このため、「低タール・低ニコチンたばこ」に銘柄を変更することによってタールを吸入する量が少なくなるとは一概にいえません。「ライト」「ワン」といった名称や、機械の測定によるたばこパッケージ表示の数値などを誤解しないようにしましょう。

厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト


健康被害を気にするなら禁煙しかない

さらには、軽いタバコには大量の添加物が含まれている傾向にある。


少ないニコチン量を効率良く吸収させるためにニコチン吸収率を上げる薬品は欠かせないし、より深く肺に入れやすいように喉の通りをよくする化学薬品や、燃焼を早くして計測上のニコチン・タール量を少なくするための燃焼剤などが含まれていのだ。


このように、タバコはいずれにせよ体によくないのは明らか。健康被害を気にするなら、やはり禁煙しかないようだ。

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